地元の木で建てる家

住まい手にも環境にもやさしい地域産の家づくり

人にやさしい木の家を地域産の木でつくることは、木のふるさと、森にもやさしいことをご存じですか。

今、地球では森林が減り続けています。
一方で、日本は豊かな森に囲まれているにもかかわらず、多くの木材を外国からの輸入に頼っています。その結果、国内の森林は手つかずのまま放置され、荒れはじめています。

このままでは林業は衰退し、さらに環境悪化や自然災害の発生など、人々の暮らしを脅かしかねません。しかし、近くの森の木で家をつくることで、森を健全にし、自然環境を守ることができるのです。さらに、似通った気候条件の下で育った木材を使用する方が、家に姿を変えた後も木は永く生き続けることができます。

森で育まれた木を家に使う・伐った分はまた植える・家は永く生き続ける・その間森で木が育つ・そしてまた森の木を家に使う・・・
このような持続可能な環境サイクルを考えながら、私たちは、地域産の木の家づくりに取り組んでいます。

地域のこと、森のことを考える

滋賀県の総面積の約2分の1を占める森林は、木材の生産だけでなく、きれいな水と空気の源としても大きな役割を果たしています。
かつて人々は地域産の木材を使い、地域の技術で家を建て、お金を山に戻すことで経済と環境の循環を維持してきました。木材を有効に使うことは山を健全に保ち、水源となる森を護ることになるのです。

私たちは、適正に管理された森の木を家の柱・梁や板材に利用し、その代価を山に還元することで新たな森林を育み、再生可能な資源の循環をかたちづけられるよう取り組んで行きます。