vol.04 九谷焼作家がつくる赤いタイルのあるキッチン – Nさんのお住まい

vol.04 九谷焼作家がつくる赤いタイルのあるキッチン

今回訪問するお住まいは「琵琶湖の見える家」‐Nさんのご自宅です。
釣好きなご主人が琵琶湖の見える土地に移り住みたいと探された土地に家を建てられました。家が出来た頃はまだ幼かった子供さんも小学校1年生と5年生、すっかり大きくなっていました。そんなNさんの今の暮らしぶり、お住まいを建てたときのことについて聞かせていただきました。


取材を担当したのは、インターンで坂田工務店に来てくれた大学生、立命館大学経済学部国際経済学科2回生 T.Kさん。
いつもとはひと味違った質問をしてくれているので、私たちスタッフも、興味津々で読ませていただきました。是非ご覧ください。

vol.04 九谷焼作家がつくる赤いタイルのあるキッチン

坂田工務店で建てようと思った理由は?

滋賀県にお家を建てようかなと思ったときに、ツテのない私たちは、とりあえず土地を探していました。そんな時偶然に「坂田工務店」の看板を発見して、ここに工務店さんがあるので少しお話を聞きに行こう、…ということで、連絡もせずいきなり事務所にお邪魔をして話を伺ったことがきっかけです。まだ、家づくりに漠然としたイメージしかなく、具体的にいくらかかるかも頭に無いままでしたので、大手さんがどうであるとか、工務店さんがどうであるという事は分からない状態でした。私も、主人も木がとても好きで、ハウスメーカさんならそうはいかないと思うのですが、工務店さんだと木をたくさん使って家をつくって頂けるのでは?と思ったからです。

vol.04 九谷焼作家がつくる赤いタイルのあるキッチン

家づくりにおいて、設計士さんに伝えたことは?

一番はタイルを使ってキッチンを作りたいということ。家を建てるために何も情報がない頃、住宅の雑誌をパラパラ見ていると、たまたまタイルを貼ったキッチンの写真が載っていて、それがとても素敵だったんです。
そのお宅は、九谷焼の作家さんのお住まいでした。そちらに電話をしてみて、同じタイルを焼いて頂けないかと聞いたところ、焼いて頂けることになりました!タイル貼りのキッチンをメインに、その方のお宅と同じような形にしたいという想いが強かったです。40cmの段差を設けたキッチンは、そこに立った時にリビングに座っている家族と、目の高さを合わせるため。
子供が1歳になるという時に家づくりをスタートしたので、子育てがしやすいことと、あまり部屋を分けることはせず、家族みんながリビングに集まっている家にしたいということを伝えました。

vol.04 九谷焼作家がつくる赤いタイルのあるキッチン

こだわってつくったところ ・・・今の暮らし心地はいかがですか?

◆遊びに来た人の声…木のいい香りがすると言ってくれますし、私たちもとても快適だと思っています。
◆7年住んでみて、変えてみたいところ…2階の吹抜けをもっと考えれば良かったかなと思っています。少し腰壁を作って、カウンターをつけてお茶などをできるところにしておけば、作業をする時も見晴らしを楽しめたのに…と。
◆こだわりのタイル…キッチンのタイルを見るたびに、私はいまだに幸せな気持ちになります。

住まい手からのメッセージ 
ー これから住まいをつくる方へひとこと ー

vol.04 九谷焼作家がつくる赤いタイルのあるキッチ

こだわりを持って、設計士さんとじっくりお話をしていただけたら。なかなか時間的にも難しいと思うのですが、「ここはこだわった」という所をつくって欲しいと思います。私たちは、夫婦が同じ方向を向いていること、同じ思いを持って建てられるのがベストだと思います。妥協したり、意見がずれるところもあると思いますが、2人が折り合えるいい所を見つけると、住みだしてからも上手くまわるのではないかと思います。今は子供が小さいですが、この先大学へ行ったり就職したりすると、家を出て行くかもしれません。住まい方も変わってくる中で、ライフスタイルに合わせて変えられる間取りにしておくと、柔軟な建物になるのかなと思います。
(Nさんご家族DATA夫・妻・お子さま2人)

お住まい訪問を終えて

Nさんのお住まいは、琵琶湖が一望でき、時々電車が通る風景も楽しめる、眺めの良い家でした。家の中に入ってみると木の良い香り。奥様は洋裁がお得意で、家の様々な場所に作品を飾られていました。こだわりのキッチン(タイル)が家の中心にあり、そのタイルを見るたびに幸せな気持ちになると仰っていたことが、私にとって一番印象的でした。元気な子供さんお二人が、私を家の隅々まで案内をしてくれたので、とても楽しかったです。そして元気をもらいました。お住まい訪問を通じて、7年経った今でも、自宅を満足に感じていらっしゃることが伝わり、初めて訪問させて頂いた私も、とても嬉しく感じました。

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