大通りを背に心やすらぐ家

住まいのコンセプト


住まい手さんは3人のお子さんとご夫婦の5人家族。特に重視されたことは収納量とリビングの広さ。玄関からリビングに入るまでに和室を配置したいということは当初からのご要望。建物の大きさをほぼ変えずに間取り変更を繰り返し、よりリビングを広く、収納量を増やすにはどうすればよいか検討するうち無駄のない空間になりました。リビングはご希望の20帖を実現した上で和室へつながる開口部コーナーの柱を無くすことで、さらに広さを感じる工夫をしています。和室の前の廊下は縁側にもなり、2階の廊下は図書コーナーも兼ねています。和室の押入は階段下の空間を利用しています。内玄関に巾110㎝の下駄箱と巾270㎝のクローゼットを設置したので、玄関は塗り壁の表情や飾り棚の設えを楽しむすっきりした空間になりました。(設計士:市川由美子)
屋根の形状に沿った高い天井はデッキに続き、広がりを感じます
和室・廊下・リビング、3つの空間は引戸と欄間のポリカで間仕切っているので廊下の窮屈さがなく一体感が出ます。
玄関の壁は薩摩中霧島壁/コテランダム仕上げ。
施主様にみてもらいながら左官屋さんが仕上げました。
2階子供室前廊下の図書コーナー。3人兄弟が並んで座れるカウンターも設置。
設計期間2019年 4月から2019年8月
工事期間2019年 10月から2020年4月
構造規模木造2階建て
床面積1階:75.66㎡  2階:53.82㎡
延床面積:129.48㎡(39坪)
仕上げ屋根・・・平板瓦葺き
外壁・・・モルタル吹付 一部塗装杉板張
内部床・・杉厚板張り
内部壁・・1階:薩摩中霧島壁塗り  2階:クロス張り
天井・・・杉野地板/Jパネル表し