窓からの田園風景を楽しむ家

住まいのコンセプト


大工である施主が生まれ育った地に自らの手で建てた住まい。構造材には県産材であるびわ湖材を使用しています。
目の前には田園が広がる長閑な立地を生かし、大きな窓を設けた2階を生活の中心の場に。毎日立つキッチンは、窓に面したL字型。ぐるりと回遊できるパントリーを設けダイニングと廊下の2方向からアクセスできるようになっています。また間仕切り壁のない広々とした空間のLDKは、リビングとダイニングの間にベンチ代わりにもなる段差を設け、緩やかに住み分けをしています。天井を見上げると棟からバルコニーの軒先まで6m近くを1本の材で架けた登り梁が見えてきます。無垢材の他、パーツ類に真鍮を取り入れ、経年変化も味わいとして楽しんでいけるような住まいにしました。(設計:市川由美子・坂田佳子)
棟から軒先までのびる、継ぎ目のない1本の材で架けた登り梁。
リビングとダイニングの間に設けた段差は腰掛スペースにも。
L型に配置したキッチンにはぐるりと回遊できるパントリーを設け使いやすい動線に。家電置場もリビングからは見えない位置に設けました。
大きな鏡と広々カウンターの造作洗面化粧台。深さのある大きな洗面ボウルはスロップシンク的な役割も果たしてくれています。

主寝室には杉板張りのヘッドボードを。窓からの陽射しや、暑さ寒さを障子が和らげてくれます。
設計期間2020年 7月から2021年7月
工事期間2021年 10月から2022年5月
構造規模木造2階建て
床面積1階:47.68㎡  2階:61.67㎡
延床面積:109.35㎡(34.2坪)
仕上げ屋根・・・ガルバリウム鋼板
外壁・・・そとん壁スチロ鏝仕上げ 一部塗装杉板張
内部床・・杉厚板張り
内部壁・・薩摩中霧島壁塗り  一部クロス張り
天井・・・杉板張り